働くママの日々是修行。
家庭と仕事の両立に悩むママの生活雑感。
2009
October 24
October 24
病院の待合室で読み切ったのが、この一冊。
「生かされて」 イマキュレー・イリバギザ/スティーヴ・アーウィン著 堤江実訳
1994年、「永遠の春」と呼ばれたルワンダで大量虐殺が起こった。人口比9割のフツ族が突如ツチ族に襲いかかり、100日間で100万人の人々を殺したのだ。牧師の家の狭いトイレに7人の女性と身を隠した著者は、迫りくる恐怖と空腹に負けず、奇跡的に生き延びた。祈りの力によって、希望の光を灯したその後の彼女は、虐殺者たちをも許す境地に達する…。
発売当初から読みたいと思っていた一冊が、ようやく文庫化されて、一気に読み切った。
恵まれた日本で暮らす私には、民族抗争の意味も悲惨さも理解することはできない。
ただ、それまで隣人だった人たちが、自分の家族を惨殺し、自分の命を狙うという状況下において、信仰を心の糧に未来を信じ、虐殺者を赦そうと懸命に努力する彼女の姿に心を揺さぶられた。
自分の現在の悩みなど、取るに足りないものだ。
現在も地球上で、戦争や虐殺が行われている。
それを対岸の火事だからと眺めるだけで、何もせずにいていいものなのか?
この一冊は、子どもたちにも読ませようと思う。
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