働くママの日々是修行。
家庭と仕事の両立に悩むママの生活雑感。
2009
October 12
October 12
購入したまま放置していた、小説を集中的に読んでいる。
「邪魅の雫」 京極夏彦著
江戸川、大礒で発見された毒殺死体。二つの事件に繋がりはないのか。小松川署に勤務する青木は、独自の調査を始めた。一方、元刑事の益田は、榎木津礼二郎と毒殺事件の被害者との関係を、榎木津の従兄弟・今出川から知らされる。警察の捜査が難航する中、ついにあの男が立ちあがる。
大好きな京極堂シリーズ! でも、読み始めるには勇気がいる一冊でもあった。
だって、文庫なのに1311P! しかも、読み始めると止まらないんだもん(笑)。
この厚さでも、通勤時間しか読まなくても、5日で読了できたのは、物語に引き込まれたせいもあるが、こだわりのレイアウトが読みやすいからという理由も大きい。
京極作品は、文章が決してページをまたがない。
ゲラチェックの大変さを知る私には、モノカキのはしくれである私には、その作業の大変さが身にしみているだけに、尊敬なんて軽い言葉ではなく、畏敬の念を抱いてしまうよ!
次回作が待ち遠しいな~。
「赤い指」 東野圭吾著
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?
もともと加賀恭一郎シリーズにそれほど愛着がないせいなのかな~。
ストーリーは面白かったし、テーマも良かったと思うんだけど、展開が読めてしまって…。
京極作品の後だったから、すごく軽く感じてしまった。2時間で読了。
「無銭優雅」 山田詠美著
友人と花屋を経営する斎藤慈雨と、古い日本家屋にひとり棲まいの予備校講師・北村栄。お金をかけなくとも、二人で共有する時間は、“世にも簡素な天国”になる。「心中する前の心持ちで、つき合っていかないか?」。人生の後半に始めた恋に勤しむ二人は今、死という代物に、世界で一番に身勝手な価値を与えているー。
若いころ、山田詠美さんの作品をよく読んだのだが、「4U」以降は手つかずで。
主人公が同年代だったので、久々に手にとってみたのだが、もう二度と読み返すことはないかな(笑)。
慈雨のような生き方ができたら、人をまっすぐに愛し続けられるのかもしれない。
でも、いまの私にはおとぎ話よりもっと遠くて、現実の辛さを際立たせる物語だったな~。
登場人物はみんな、愛すべき人たちで、とくに姪のキャラクターは大好きだったけど!
物語の世界に逃げ込みたくて、小説を読んだのに、没頭できたのは京極作品だけだったのは、ちょっとさびしかったかも~。
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