働くママの日々是修行。
家庭と仕事の両立に悩むママの生活雑感。
2009
November 08
November 08
付き添い中、読書に勤しんでいる。
「なぜ僕は悪魔と呼ばれた少年を助けようとしたのか」 今枝仁著
死刑か? 無期懲役か?
判決公判直前、光市事件のもう一つの真実。
「復活の儀式」「母胎回帰ストーリー」など荒唐無稽な主張を展開させ、世の中の苛烈なバッシングに晒された光市事件弁護団を解任された弁護士が、事件の真相を衝撃告白。
この著作を読んで、被告が語る真実の一端に触れることができた気がした。
被告の犯した罪が変わることはなく、生育歴を盾に責任逃れとしか思えない主張を繰り返す弁護団に対する不信感は消えないけれど、弁護士として世間に批判されても被告を守ろうとする姿勢は尊敬に値すると思った。
自己保身のため、損害賠償を支払うどころか、面会にも行かず、情状証人として出廷もしない父親を持った被告には同情する。
さまざまな調書を読むと、警察や検察のリードで調書が作られたことも想像に難くない。
だが、被告はきっと生涯反省できないのだろうなと、私は思ってしまった。
被告の心を育てなおす人間が、彼の周囲にいるとは思えないから。
哀しい事件だと、改めて思った。
「もしも、私があなただったら」 白石一文著
会社を辞めて故郷の博多に戻り、何かに追い立てられるように暮らしてきた男、藤川啓吾。
彼の前に、突然かつての同僚の妻・美奈が現われて言った。「藤川さんの子どもを産みたいんです」。
啓吾は東京を離れる折りにも美奈に思いを打ち明けられ、にべもなく断っていた。
時を隔てて再会し、やがて確かに心を通わせ共に過ごす二人。制約のない「大人の恋愛」を描く。
最近重めの本が続いていたので、久々に恋愛小説を読んでみた。
白石さん…。すごく好き。お勧めだ!
40歳を過ぎての恋愛は、決して美しくはない。
お互いに思い何かを抱えているし、譲れないことが増えているし。
でも、生き直してみたいと思える相手と出会えたなら、何を失っても走りたくなるんだろうな~と思った。
まだ、いまならやり直せるかもしれないと思える、ギリギリの年齢なんだろう。
立場が違えば、同じ出来事の当事者であっても、それぞれが思う真実は違う。
だから何が起こっても客観的に、自分を傷つける相手であってもその心情を汲もうと努力すべきだと、改めて考えさせられた。
私自身、ものの見方をもっとワイドにしていかないとね

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