働くママの日々是修行。
家庭と仕事の両立に悩むママの生活雑感。
2009
August 22
August 22
最近、マンガしか読まないといっても過言ではない生活を送っていたけれど。
こんな本も読んでいた。
「悲しい日記~天国にいる夫へ~」 冒険社編集部・編
平成8年4月に、池袋で餓死した母子の母が書き残した覚え書き。亡くなった夫あてに、日々の生活や不安が綴られている。
高齢の母親と、20年も引きこもっている40代の息子が、夫の残した貯金と母親の年金で暮らす日々が書き記されているのだが…。
もっと早くに行政の手で救うことはできなかったのだろうか?
昔堅気の母親は、自ら生活保護の申請手続きに出向くことはなかった。
しかし、自分で髪を洗うこともままならない母親は、家賃を支払いに不動産会社に、買い物をしに近くのスーパーに出かけているのだがら、尋常じゃない様子を目撃した人は少なからずいたはずだ。
年金や国民健康保険の減免申請書が届いたときに、民生委員が訪問するとか、何か手だてがあったような気がしてならなくて…。哀しい日記だった。
「連合赤軍・あさま山荘・事件」 佐々淳行著
死者3名、負傷者27名、動員された警察官の延べ人数12万人。厳寒の軽井沢・あさま山荘で何が起きたのか!? 当時、その現場で指揮をとった著者のメモに基づき、10日間にわたって繰り広げられた、戦後の警察史上でも類を見ないほど最悪な事件の一部始終を、克明に再現した衝撃のノンフィクション。
あさま山荘事件に関しては、テレビの特番などで映像を観るだけで、関連図書はほとんど読んで来なかった。
そのせいか、先入観なしで読み始めたので、一気にストーリーに引き込まれた感がある。
警視庁と長野県警との主導権争いとか、公務員特有の縄張り意識とか、警察機構のひずみが生んだ軋轢がありながらも、命をかけて職務を全うした警察の方々に深く感動した。
現代の警察官に失われて久しい、警察官としての矜持がいきていた時代だったんだろう。
殉職された方だけでなく、この事件で負傷し、その後哀しい最期を迎えられた方々のご冥福をお祈りしたい。
実は夏季休暇前からずっと、日航機墜落事件関連のノンフィクションを立て続けに読んでいる。
その話は、またいずれ…

PR
