働くママの日々是修行。
家庭と仕事の両立に悩むママの生活雑感。
2009
April 26
April 26
この本が出版されたころから興味を持っていた。
梁石日さんの「闇の子供たち」。
実際に手に取るまで時間がかかったのは、この物語が現実だという認識があったからだ。
アジアの底辺層では、乳幼児の売買、幼児売春、幼児の臓器売買が横行している。
日本がいくら援助したところで、そのお金は援助した国の優遇された人たちの間で流れるだけで、こうした底辺層に届くことがない。それが現実なんだろう。
だけど…。実の親に売られて、奴隷のように酷使されて、病気になったらポリ袋に詰められて生きたまま捨てられる。
そんな人生を望んで、子どもたちは生まれてきたわけじゃないのに。
いま、私の子どもたちは幸せに生きている。
毎日お腹いっぱい食べて、フカフカの布団で眠って、学校に通い、習い事もして。
子どもたちの幸せを守るためなら、私は辛い仕事も、自分の楽しみを諦めることも厭わない。
でも、自分の子どもだけが幸せなら、他の子どもはどうでもいいとは思っていない。
児童虐待のニュースを観ても思うけれど、大人の都合で子どもたちが虐げられるのは許し難い。
いまの自分にできることは何か。
そして、その何かを続けていくことで、一人でも多くの子どもを救うことができたらと、強く思った一冊だった。
でも、読み返すのは辛いかな…。
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