働くママの日々是修行。
家庭と仕事の両立に悩むママの生活雑感。
2009
June 14
June 14
先週はミステリーを中心に読んだ

まず。 「告白」 湊かなえ著。
我が子を校内で亡くした女性教師が、終業式のHRで犯人である少年を指し示す。ひとつの事件をモノローグ形式で「級友」「犯人」「犯人の家族」から、それぞれ語らせ真相に迫る。
いま人気の作品ゆえ、かなり期待値をあげて臨んだのだが。
面白かったし、中盤からラストにかけてはかなり引き込まれたけれど、昨年薬丸岳さんの「天使のナイフ」を読んだときほどの感動はなかったな~。
でも、本書がデビュー作だと考えれば、すごい才能だと思う。
今後も読みつづけていく作家の一人であることは、間違いない。
次いで。 「相剋~警視庁失踪課・高城賢吾」 堂場瞬一著。
捜査一課から失踪課に来た協力要請。情報提供して消えた目撃者を捜してほしいという。筋違いと主張する高城の代りに、同僚たちが捜査を開始する。時を同じくして、少女が失踪。友人が訴え出るものの、親族以外からの捜索願は受理できない。両親のもとに出向いた高城は、家族の対ソに違和感を感じ、非公式に調べ始めるが…。
警察小説好きの私が、横山秀夫さんに次いで大好きな作家。さらに、失踪課シリーズ第二弾ということで、一気に読み進めた。
正直なところ、失踪課シリーズ第一弾より好きかも

ストーリーとしては、ある程度予測ができるのだけれど、「兄弟」をテーマに事件の核心に迫る中で同僚の醍醐の過去と決別についても話が及んでいくところが、とても面白かった。
そしてラスト。 「日本怪死事件史」 別冊宝島編集部編。
“不審”“疑惑”という言葉とともに報道された死の裏側にはいったい何があったのか。“不審な死”“疑惑の死”と報道された昭和・平成の事件を検証し、その「怪死」の真相を明らかにする。
読み物としては、面白く読んだけど、真相は明らかになってないよね?って感じ(笑)。
マスコミが虚偽を報道した事件、明らかに国の圧力でもみ消されたのだろうなと思える事件も含まれていたが、思うのは人を殺すのは簡単なことだなということだけ。
自殺の背景にも、必ず人がいる。自分が直接手を下さなくても、人を死に追い込むのは簡単なことだ。
また、殺人事件であっても、上からの圧力でもみ消されることがあるのも事実。
それで、法治国家なんて言えるんだろうか?
もともと持っていた警察への不信感だけでなく、検察、法医学者に対する不信感が強まった気がする。
いま、未読用本棚には10冊以上の本が積み上がっている。
会社のデスクにも、読みたい本を積んである。
新刊より古書の方が面白いというのが、本好きには寂しくもあるけどね

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