働くママの日々是修行。
家庭と仕事の両立に悩むママの生活雑感。
2009
July 12
July 12
実はここ10日くらい、本を読む気になれなくて、マンガばかり読んでいた私。
その間、読み進めていたのが、オンラインショップで購入したこれらの本だ。
だれが「本」を殺すのか。 佐野眞一著。
若者の活字離れ、性しか、出版会の制度疲労、さらに押し寄せるデジタル化の波…。そんな現代、本はどこから来て、いまどこにいて、将来どこに行くのか。巨大な地殻変動がおき、本が悲鳴を上げている今について記した、渾身のノンフィクション。
これは、書籍関連の仕事に携わるにあたって、社長に読むように勧められた一冊。
正直なところ、業務の一環として読み始めたのだが、とても読みごたえのある内容だった。
私は再販制度は撤廃したほうがよいと思っているし、本の将来を考えずに自分の利益を守るためだけにルーティンの仕事をする取り次ぎも不必要だと思っているし、本を自分で買って読まない出版社社員が高給取りである必要もないと思っているけれど、本当に本の将来を憂い、日々模索していらっしゃる業界関係者の方のお話はすごく面白かった。
ただ、2001年のルポなので、本を取り巻く環境が変わってしまっているから、いまを伝えるものを読んでみたいと思った。
殺人病院~誰も書けなかった病院の裏側~。 五島誠二著。
近頃では医療ミスがニュースを賑わすことが増えているが、医療関係者から見れば、毎日のように起こる医療ミスを患者に伝えずに隠ぺいするケースの方がずっと多い。
その防衛策として、医療業務に関わった筆者が、実例をまとめたノンフィクション。
これはタイトルに惹かれて購入したけど…。正直、この程度の話しかないの?っていう感じ。
自分が医療現場で不正を正そうとしないで、しかも仮名で書くなんて、意味あるのかな~?
久々に時間を無駄にしたと思った。
拉致ー知られざる金大中事件。 中薗英助著。
1973年8月8日。日本滞在中の金大中氏が白昼のホテルから姿を消した! 現場の痕跡が物語るのは、韓国KCIAによる拉致だった…。政治決着により真相究明の道を断たれた金大中事件を取材。大胆な発想で、日韓現代史の闇に迫る。
ノンフィクションを期待して読んだので、ノンフィクション・ノヴェルの本書の読後感はイマイチ。
創作の会話が多過ぎて、事実がフィクション化しすぎている気がした。
再読することはないと思う。
定価で買っていないから、我慢もできるけど、まともに書店で買ってこの読後感だったら、すごく腹が立ったろうな~。
いま「定価で買って悔いなし」と思える本のほとんどがマンガ。
何で最近の本はつまらないんだろうな~。
一瞬バカ売れするベストセラーより、何年も何十年も手元に置いて読み返したくなる本に出会いたい。
古典を読むしかないのかな~。確かに古典は面白いんだけど~。
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